刑事事件の扱いを主導する役割を果たす

検事もしくは検察官は法務局に所属する公務員で、所属上は行政官としての立場にいますが、司法機関の一員として働くことが多く、司法の役割も果たしています。刑事事件において主導的な役割を果たし、大きな権限を持っています。

まず、犯罪捜査を行う権限を与えられていて、警察とは別に様々な事件の捜査を行うことができます。特に政治犯や大きな経済事件など、社会的な影響を及ぼすことが多い事件の取り扱いが多く、ニュースでも大々的に取り上げられることがあります。さらに、自ら捜査した事件や警察が捜査を行った事件についての公訴、つまり刑事裁判にかけるという役割も果たします。これは基本的に検事だけがすることができるものですので、特に重要な働きをする場面だと言えるでしょう。

そして、刑事裁判の結果有罪となった場合、その刑罰を執行する段階を監督するという役割も果たします。直接刑罰を下すというわけではありませんが、その監督権限を持ち執行官としての務めも行うのです。このように、刑事事件においては捜査から執行、つまり最初から最後の段階まで強い権限を持ち主導するのが検事の役目と言えます。

独立した権限を持つ検察官

検事は検察庁という法務局の下にある部署に所属しています。そして、検事は検察権と呼ばれる権限を持っています。これは上記に代表される刑事事件に関係する動きを主導し、その責任者として働くという権限です。この検察権は検察庁という一つの部署に集合的に与えられているのではなく、検事各自に付与されているものです。つまり、一人一人が独立した権限を持ち、ある程度自由裁量を持って務めを果たすことができるという特色を持っているのです。この点で、強い権限を持っている公務員として検事は特殊な存在と言えるでしょう。

国の代理人として働くこともある

検事の働きとしては検察権を行使して刑事事件を扱うのがメインですが、他にも国の代理人として裁判を行うという役割もあります。それは、行政訴訟や国家賠償請求訴訟がなされた時です。市民が原告となって国を相手取って裁判を起こす時、検事が国の代理人として働くことになります。特殊な事案ではありますが、検事がとても大きな責任を担っていることを実感させる一つの例だと言えるでしょう。他にも、行政面での仕事を行うことがあります。その場合は、法務省の職員という立場で責任を果たすことになり、様々な業務にタッチします。